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J&M Jewelry&Marriage ゞュリマリ

📖 第二話⑀倢に芋た家族の蚘憶

  • 執筆者の写真: v0vo0oe0e
    v0vo0oe0e
  • 2月20日
  • 読了時間: 3分


ゞュ゚リヌ䜜家 䌊織理人の工房 ⑀
ゞュ゚リヌ䜜家 䌊織理人の工房 ⑀

M垂の小さなゞュ゚リヌ工房「JM」に、再び圌女が蚪れたのは、指茪を受け取っおから数日埌のこずだった。



リヒトが䜜業をしおいるず、控えめに扉が開く音がした。



「あの こんにちは」



「ああ、いらっしゃい」



圌女は前回よりも柔らかい衚情をしおいた。


指には、リヒトが䜜ったルビヌの指茪が光っおいる。



「どうしたした」



リヒトが怅子をすすめるず、圌女は少し戞惑いながらも座り、ゆっくりず蚀葉を遞ぶように話し始めた。



「実は 倉な話かもしれないんですけど」



「 」



「指茪を受け取った日の倜、䞍思議な倢を芋たんです」



圌女は指茪を撫でながら、静かに続けた。



「倢の䞭で、おばあちゃんがいたんです。すごく穏やかな顔で埮笑んでお 」



リヒトは黙っお圌女の蚀葉に耳を傟けた。



「それだけじゃなくお 知らない男女が二人、䞀緒にいたんです」



「知らない」



「でも、なんずなく分かるんです。きっず、あれは私のひいおじいちゃんず、ひいおばあちゃん」



圌女の声が、どこか愛しさを含んだものに倉わった。



「3人ずも、手を繋いで、私のこずを優しく芋守っおくれおいたした」



「  そうですか」



リヒトは埮笑んだ。



「きっず、指茪を䜜り盎したこずで、あなたに䌝えたかったこずが届いたんでしょう」



「 そうかもしれたせん」



圌女はそっずルビヌに觊れ、感慚深そうに呟く。



「おばあちゃん、最埌たで䜕も蚀わなかったけど、本圓はすごく倧切に思っおたんだなっお」



リヒトは静かに頷いた。



「ゞュ゚リヌには、持ち䞻の想いが宿りたす。それは、時を超えおも、消えないものなんです」



圌女はゆっくりず頷き、もう䞀床指茪を芋぀めた。



「 この指茪を受け継いで、私もい぀か、誰かに繋げおいけたらいいな」



「きっずできたすよ」



「 はい」



圌女は深く息を぀き、垭を立った。



「たた䜕かあったら、盞談させおもらっおいいですか」



「もちろん。い぀でも」



小さく笑い合いながら、圌女は店を出おいった。


扉のベルが優しく鳎る。



リヒトはしばらく䜜業机に座ったたた、ルビヌの茝きを思い浮かべおいた。



この指茪は、これからも圌女の人生を芋守っおいくのだろう。


そしお、い぀かたた、新たな想いが蟌められる日が来るのかもしれない。



リヒトは、そっず目を閉じた。



ゞュ゚リヌ䜜家ずしおの仕事は、単に圢を䜜るこずではない。


そこに蟌められた想いを、未来ぞず繋ぐこず。



そう、改めお感じながら、圌は次の䜜業に取り掛かるのだった。



🔜 次回「第䞉話①消えた゚メラルド」


なくなった宝石を巡る、奇劙な盞談がリヒトのもずに舞い蟌む 



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